今回のテーマは選択制。
 「ケンカまたはラブシーン」だったので、ケンカにしてみました。
 ラブシーンでも良かったんだけど、前回の“The last blossom”の1シーンにしてみようと思ってケンカにして見ました(・ω・)
 連作にしていいのかどうか分からないけど、分からないもんはやってみようという事で…^p^

・気持ちが高揚する、一番、人が見たい部分を書く
・描写だけでなく、そこに至るまでに事情や気持ちがわかるといい
・結末はなしでおk

 しまった…今これ書いてて思った。
 気持ちが一番高揚するとか全然無視してた/(^o^)\





 The last blossom

<登場人物>
 メアリー・レイ(70)
 ダレル・レイ(45)メアリーの息子


◯メアリー宅・庭
   玄関付近に小さなガーデニングスペースがある。あまり手入れがされていない。
   メアリー(70)、一部分の雑草だけを抜き、耕している。傍らに封を開けたばかりの肥料とバラの苗。慣れない手つきで土に遺灰を混ぜている。
   ダレル(45)、メアリー宅の前に車を止め玄関に向かう。
ダレル「母さん、何してるの?」
メアリー「あぁダレル。見て分からない? 庭いじりよ」
   メアリー、ダレルと話ながら作業を続ける。
ダレル「母さんがするとは思わなかったよ。手入れはいつも父さんがしてたから」
メアリー「そうだったわね」
   ダレル、様子を伺いながら。
ダレル「留守電、聞いてくれた?」
メアリー「えぇ」
ダレル「どうかな。エレナも賛成してくれてるし。母さんだって一人でいるよりいいだろ?」
メアリー「気持ちは嬉しいけど、一人で大丈夫よ」
ダレル「そういう訳にもいかないよ。薬、増えたんだって?」
   メアリー、ピタっと手を止める。
メアリ―「ダレルいい加減にしてちょうだい。あなたの家に住む気はこれっぽっちもないの。用が済んだなら帰って」
ダレル「どうしてそうも強がるんだ。この間だって…そこにある肥料にしたって、一言言ってくれれば俺が買ってきたのに。もっと頼ればいいじゃないか」
メアリー「あぁもう煩いわね。私の生活に口出さないでちょうだい。ジャックがいなくなっても一人で大丈夫って言ってるでしょう」
   メアリー、ダレルをシッシッと追い返す。
   ダレル、渋々帰る。
   メアリー、再び作業に戻るが、ふと手を止め家を見て。
メアリー「ここから離れるなんて…絶対にイヤよ」
   バラの苗を手に取り、優しく丁寧に植えていく。





<講評>

 愛する夫の共に暮らした家を離れたくないメアリーと、母を心配するダレルのお互いの言い分が納得出来る「ケンカ」が上手に書けています。

◎人物の初登場はフルネームにして下さい。
◎「遺灰を」とあるのはメアリーのセリフにするなど工夫しないとわかりづらいでしょう。
◎柱の◯はもう少し大きく書いて下さい。シーンナンバーが入るところです。
◎前回とタイトルが同じですが、課題は連作できません。

 Q.人物の所で、名前と年齢以外にはどんな事を書けばいいですか。また書かなくていいですか。
 A.職業や学生であれば「高校3年生」などと書きますが、職業で特に本文に反映される事がなければ空欄でOKです。

 -2012.03.08-