さて、いつのまにやら7回目。
 あと3回で前半終わりじゃないっすか・・・!
 なんて早い/(^o^)\

 今回の課題は「すすき」
 季節を感じさせるもので、美しい情景が云々とか書いてありました。
 例えとしては「あの葉っぱが落ちたら私死んじゃうの」っていう話が書いてあったんですが…イマイチ要点がわかりませんでした(´・ω・`)
 きっと季節感や自然の美しさと強さ、それと人とを結びあわせて描けると~みたいな事…なのかな?
 なのでとりあえず今回は俺の好きな感じのお話を書きました(笑)
 食べ物関連かつ山も谷もない感じ/(^o^)\
 俺的には気をつけたトコとかもあるので、何も考えず書いたわけではない…と思いたい。





お家レストラン

< 人 物 >

牧野しずく(26)
牧野大地(28)
店長(53)



○スーパー・店内
   牧野しずく(26)、ヨレ気味のタートルネックに職場エプロンを付けている。長い髪を後ろで1つに縛って、ボサボサなのを誤魔化してる。つまらなそうに洗濯洗剤を棚に並べる。洗剤の残り残り僅か。
   店長(53)、しずくの所に来る。
店長「牧野さん、それ終わったらお菓子売り場の方もお願いね」
しずく「(急に元気になって)はい!」
   しずく、残りを急いで並べてお菓子売り場に移動。箱を開ける。
しずく「あ、季節限定のキットカットだぁ」
   鼻歌交じりに商品を並べていく。
しずく「1つ買っていこ~っと」
   
○同・スタッフルーム
   しずく、スタッフルームに入る。
   数人が休憩をとっている。
しずく「お疲れ様です」
   ロッカーから携帯を取り出しチェックする。
   画面『大地さん』
   メール『>今日晩御飯なにがいい?(改行×2)しずくの食べたいものでいいよ』
しずく「(ぼそっと)食べたいものかぁ…」
   
○同・店内
   しずく、買い物をする。キノコ類や鶏肉を購入。
しずく「いい加減ここ以外のスーパーも見つけないとなぁ。あ、今日さんま安いんだった。さんまさんま~」
   
○道(夕)
   空が高く真っ青。日差しが強く、快晴。
   しずく、鞄を斜めにかけ手に買物袋を持って歩いてる。携帯が鳴り画面を見ると、牧野大地(28)から着信。
しずく「もしもし?」
大地「あ、しずく? ごめん、今日ご飯いらなくなった」
しずく「え、どうして?」
大地「飲みに誘われちゃってさ…」
しずく「えー。今日せっかく大地さんの好きな唐揚げ作ろうと思ったのにー」
大地「上司の誘いは断れないよ。ごめんね?」
しずく「…うん、わかった。じゃあね」
   電話を切る。
しずく「上司じゃなくても断れないくせに。(大きく溜息)今日は一人かぁ」
   ふと、横にある道に気がつく。
しずく「…こっちからでも帰れるかな」
   いそいそと横道に入っていく。
   
○河原(夕)
   すすきや色んな秋の草花が生い茂ってる。夕日に照らされ、水面も河原も町も全てがオレンジ色に染まっている。
しずく「うわぁ」
   すすきが風にそよぐ。河原は静かで、少し遠くから忙しない町の音が聞こえてくる。
   しずく、伸びをする。
しずく「はぁ。近くにこんなイイトコあったんだ。あ、そうだ」
   辺りを見渡して、河原に降りてく。すすきを手にする。
   
○牧野宅・リビング
   しずく、テーブルの上にすすきを生ける。
   ティッシュもリモコンも定位置に置かれたスッキリしたリビング。ティッシュ箱もカバーが掛けられ、生活感はあまりない。でもソファーの上には取り込んだ洗濯物の山。
しずく「(満足そうに)うん、秋って感じ」
   
○同・キッチン
   しずく、買ってきた物を片付けながら
しずく「一人なら何にしよっかなぁ。適当にラーメンとかでもいいんだけど…」
   きのこを手に冷蔵庫に向かう。ふとすすきが目に入って
しずく「すすき…秋…(手に持ってるきのこを見て)きのこ……きのこご飯! そうだきのこご飯にしよう。なんか秋っぽいし? 飲んだ後のシメでも食べられそうだし?」
   
○同・冷蔵庫前
   しずく、ウキウキしながら冷蔵庫を漁る。
しずく「さんま衝動買いしたアタシ偉い! 大根あったかな~。尻尾かぁ。尻尾辛いんだよなぁ。よし、先に擦っちゃおう。ネギは~…みっけ! いいぞいいぞ~。お豆腐があるなぁ。(匂いを嗅いで)うん、大丈夫。ふえ
 るワカメちゃんも発見。ノってきたねぇ。これでお吸い物も作れる」
   両手にいっぱい抱えてキッチンへ。
しずく「なんとかなるる~」
   
○同・キッチン
   カウンターの上に並べられた食材の数々。どれも使いかけばかり。
しずく「余裕じゃん。えぇとまずは…」
   大根おろし器を探す。
しずく「大根とか普段すらないからなぁ。…あ、あんな奥の方に」
   ×   ×   ×
   真っ白な大根おろしの山。
   ×   ×   ×
しずく「やっぱり全部は多かったか…。えー(咳払い)、ちちんぷいぷい、ぷぷいのぷい! 辛いのとれろ! …よし。OK。これはこっちに置いといて」
   ボールを端に置いて、きのこを切る。
しずく「君たちには大事な使命がある。それは美味しいきのこご飯になることだ」
   きのこに料理酒と醤油を絡める。
しずく「美味しくなーれ、おいしくな~れ」
   炊飯器に洗ったお米とだし汁を入れ、きのこも入れる。
しずく「はいちゅうもーく! ここでポイント。きのこを入れたら、軽く、混ぜる。スッ、スッ。うん、いい感じ。あとは普通に、炊く!」
   大げさに炊飯器のスイッチを押す。
しずく「さて、これでご飯は安心。次はサンマ……は後にして、お吸い物にしよう」
   豆腐・ネギを小さく切ってお湯の中へ。
しずく「わかめはそろそろいいかなー?」
   水に浸けておいたわかめ洗う。
しずく「うわ、ワカメちゃん増えすぎ」
   半分だけ切って鍋に入れる。だしの素と醤油を入れて味見。
しずく「どれどれ? あちっ。んん、もうちょっとかな」
   醤油を足す。
しずく「うん、OK。最後にサンマを―――」
   サンマに塩を振って、グリルの中へ。
   
○同・リビング
   テーブルの上に、きのこご飯、お吸い物、サンマの塩焼きが並べられる。ほかほかと湯気を立て、どれも出来立て。
しずく「ん~、いい匂い。すすきもいい味だしてる。では早速(手をあわせて)いただきます。ん~、美味しい! やばい天才かも!」
   ぱくぱく食べながら、
しずく「大地さん早く帰ってこればいいのに。今日の御飯は大成功だぞ」
   ×   ×   ×
   しずく、食べ終わる。
しずく「ごちそうさまでした。はぁ~、お腹いっぱい。幸せ」
   TVををつけて、ソファーの洗濯物を落とし、ソファーに寝転がる。
   ×   ×   ×
アナウンサー「9時55分になりました。ニュースをお届けします」
   しずく、うたた寝をしてる。キットカットの袋が転がってる。
   
○同・玄関
   大地、帰宅。
大地「ただいまー」
   
○同・リビング
   しずく、物音に目が覚める。
   大地、背広を脱いでる。
しずく「ん、あ、おかえり」
大地「ただいま。すすきなんてどうしたの」
しずく「帰り道に河原があってね、沢山生えてたからとってきたの」
大地「へぇ。なんかいいね」
しずく「あ、ごめんまだ片付けてないや」
   しずく、急いで起きて夕飯の食器を片付ける。
大地「まだなんか残ってる?」
しずく「(嬉しそうに)きのこご飯ならあるよ。食べる?」
大地「うん、ちょっとだけ」
   ×   ×   ×
   大地、きのこご飯とお吸い物を食べる。
   それを見てるしずく。
大地「うん、うまい」
しずく「よかった。上司のお相手お疲れ様」
大地「ホントだよ。あの人凄い飲むからさぁ」
しずく「(笑いながら)ご苦労様です」
   大地、目を細めて幸せそうに、
大地「…やっぱり一日の終りは、しずくとテーブル囲まないとな」
しずく「うん?」
大地「なんでもない」
   しずく、ニコニコしながらお茶を飲む。








<講評>(先生が達筆な為、解読しながら書いてます(´・ω・))

 仲のよさそうな若夫婦が爽やかに描けている。
 ドラマだから夫婦で悩みや不満を言い合うと2人の個性や魅力が出ますよ。
 きのこご飯のプロセスは大胆に省略し、できれば、翌朝にでもススキヶ原まで出かけて悩みや不満を少しでも解消したらどうですか?
 すすきよりもきのこご飯の方を丁寧に描いているので、すすきの影がうすすぎる。
 そんな素晴らしいススキヶ原があるのだから2人で眺めるシーンは外せません。





 ( ゚д゚)ハッ!
 そうだった、ドラマってーのは感情の動きだったね…。
 すっかり頭から抜けていた…(´・ω・`)
 だってきのこご飯が(ry
 次は気をつけよう!


-2012.01.205-