*俺の 世界*



俺の理性 と 俺の感情

2人が交わることはないんだと

心のどこかで 頭のどこかで思っている

俺の中には世界がある

無色の世界 と 極彩の世界

それはガラス越しに会話をしているようで

声が枯れるほど声をあげても

ガラスが割れるほど叩いても

すぐ見える目の前の世界には届かない

2つの世界

2人の住人

そして 俺

俺が居るのは無色の世界

静かな其処から 極彩を眺めて羨ましがっている

嗚呼、なんて素敵な世界だろう

だけど極彩の世界に行ってしまえば其処は煩くて

嗚呼、なんて素敵な世界だろう

と静かなアチラへ帰っていく

2人がガラス越しに手を合わせても 何も感じない

どれだけ相手を欲しても 交わる事の出来ない2人

無口に 泣くじゃくって

見つめて 求めて

想いは 同じ

それを見守ることしか出来ない 俺

どうして世界は分かれているんだろう