*夢への一歩*
 THEINTERVIEWS 「300字小説」 グループインタビューにて --- 2012.08.17 [300字]



 真暗な部屋に秒針の音が響く。

「寝れん」

 大きく伸びをして時計に目をやる。今日は妙に秒針の音が大きく聞こえる。いつもなら聞こえもしないのに。

 羊は数えてみた。音楽もかけてみた。ブルーライトも効かない。無心になったら秒針だ。今日はもう寝れないんじゃないか? かといって貫徹するわけにもいかない。明日は大事な取引がある。

 そう言えばあそこの受付嬢は可愛かったな。若くはないがとてもチャーミングだ。いつも俺が行くと真っ先に見つけて挨拶してくれる。まさか…俺に気があるんじゃないか? 明日は丁度11時からのアポだし、昼食にでも誘ってみるか。確か近くに美味いカフェがあったな。え、そんな連絡先だなんて困…zzz


-fin-